医療者が行うアピアランスケア
~患者の『生きる』を支援する~
6月16日(木)「医療者が行うアピアランスケア~患者の『生きる』を支援する~」
を開催しました!
イベント報告
講師の野澤先生(国立がん研究センター中央病院 アピアランス支援センター長)は、多忙なスケジュールの合間をぬって名古屋にお越しいただきました。お忙しい中、本当にありがとうございました。
野澤先生からは、アピアランスケアはただ外見を整えることだけではないということを、実際の患者さんとのかかわりを通じてお話ししていただきました。当初は成人式をあきらめていた若いがん患者さんが、先生方のサポートで無事に晴れ着で成人式を迎えられたエピソードには、本当に感動させられました。
先生のお話の中で、「無人島に一人でいたら化粧をしますか?」という問いがありました。無人島では外見が変化しても,ほとんど悩むことはなく、外見の変化による苦痛は社会の中にいるからこそ生じる悩みで、心理社会的苦痛であるということを再認識することができました。
外見の変化については、なかなか本人には触れにくいこともあります。しかし、患者さんから外見の変化について質問があった時、外見を整える方法をアドバイスするにとどまらず、実はどんなことについて悩んでいるのか、踏み込んで聞いてみることが大切だとアドバイスをいただきました。実は仕事復帰の時期について悩んでいる、子供と一緒にお風呂に入れなくて辛い…など、社会の中で生きるためのいろんな悩みがあります。患者さんが社会の中でその人らしく生きることを支えるために、医療者として何ができるのか…先生のお話を通じていろいろなことを考えさせられました。
今後もイベント等を通じて、アピアランスケアに関する情報を発信していきたいと思います。今後とも愛知キャンサーネットワークをよろしくお願いします。
≫以下会場風景です
=概要=
- 日時 平成28年 6月 16日(木)18:30~19:30
- 場所 愛知県がんセンター中央病院 国際医学交流センター大会議室
愛知県名古屋市千種区鹿子殿1-1 =アクセスはこちら= - 対象 医療従事者の皆さん
- 参加費 無料
=イベント内容=
■講演■
『医療者が行うアピアランスケア~患者の『生きる』を支援する~』
野澤 桂子 先生
国立がん研究センター中央病院 アピアランス支援センター長 / 臨床心理士・心理学博士
=お問い合わせ先=
下記の事務局メールアドレスまでご連絡ください。
NPO法人愛知キャンサーネットワーク事務局
E-Mail:info@aichi-cancernetwork.com
TEL:080-7039-3356 FAX:052-307-4532
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